BOOK

『ライター組合』イベントAdvent Calendar 2019 【今年最高の1冊】

『ライター組合』のイベントに参加させていただきます!
クリスマスまでの25日間、第1期生がブログをつないでいきますよ。

12月10日のマリーさんは「楽天パシャ」という新しい世界を教えてくださいました。

12月11日は私、さゆが今年読んだ本の中から、

心に残った1冊をお届けします!

 

2019年に読んだ中で一番心に残った本。【生理用品の社会学】

 

はじめ表紙を見たとき、

「なんてレトロなんだろう。」と思った。

ずいぶん以前に発行された、啓蒙書かな?と思っていた。

生理用品の社会史 (角川ソフィア文庫)

出版は2019年2月。

そう今年なのだ。

 

表立って語られることの少ない、女性特有の生理。

 

1965年生まれの私は、

なんていい時代に育ったのだろうと、感謝した。

 

今のような使い捨て生理ナプキンが、

徐々に進化していったのが、1980年代なのだから。

 

私の生まれるほんの数年前まで、

世の女性たちは、本当に困っていたのだ。

 

そして、「穢れ」という差別。

 

1960年代半ば、

まだ日本の各地に、「隔離小屋」があったそうだ。

 

隔離小屋に移っている期間も、

家族のために食事の用意をし、

自分がその輪に入ることは許されない。

 

そして医師も含めて、間違った啓蒙活動が

盛んだった時代もあった。

 

いまだに、世界を見渡すと

女性の「穢れ」思想は健在で、

そのために亡くなる少女たちは、少なくない。

 

とにかく一番の驚きが、日本での生理用ナプキンの歴史が

とても短いことだった。

 

「アンネ」

 

初めて初潮を迎えた日に母が言った「単語」。

 

今になって知った。

「アンネ」は女性が女性のために、

そして理解ある男性の協力があって、生まれたのだと。

 

この頃のことは、ひとつの会社の物語としても

とても読みごたえがあった。

 

「女工哀史」などに見られる過酷な労働

 

お手洗いに行く時間さえ、決められていた。

当然、身体が病む人も出てくる。

 

今現在の私なら、そのような職場に配属されたら

すぐに症状が悪化してしまうだろう。

 

そんな中でも逞しく、工夫を重ねる少女たち。

先輩から後輩に伝わることもある。

だが、それが正しいこととは限らない・・・。

 

今の時代だから、私は生きていける。

 

もっと前に生まれていたら、私は

こんなに長く生きていられなかった。と思う。

 

治らない病気を抱えていると、

生きにくいことも多いけれど、

世の中は、確実に進化している。

 

私は今、

この本に出合えたことに感謝している。

 

ぜひ男性に読んでほしい1冊

 

これは女性の抱えてきた問題だが、

人類の問題でもある。

 

世のパパ・お父さん。

未来のパパ。

男性にこそ、ぜひ手に取って読んでほしい本です。

 

おわりに

 

本文は、語調を変えてみました。

初めての試みです。

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

明日は「台湾在住のまおまお」さんの登場です!

どんな話が読めるのかな?

1日1話。わくわくしますね!

ABOUT ME
さゆ
好奇心と共に生きる50代の難病失業者。 「さゆ日和」は見た・読んだ・聞いた・体験した。 日常の中で、皆様にも見てほしい!話したい!伝えたい! と感じたことを中心に、綴っていきます。             藤乃原 さゆ
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